社会人アスリートの勝ち方。練習不足を「正しい刺激」で補い、ラクロスのキレを最大化する戦略
※免責事項:本記事は個人のトレーニング実績に基づく知見の共有を目的としており、成果を保証するものではありません。怪我のリスクを避けるため、専門家の指導下での実施を推奨します。
「1試合目よりも、2試合目の方が体が動いたんです!」
「切り返しで疲労が溜まらないから、プレイに余裕が持てました」
先日、私が担当している40代男性のラクロス選手のクライアントから、試合後の嬉しい報告をいただきました。実は、この「疲労が来ない」「後半に強い」という状態は、単なる根性ではなく、バイオメカニクスに基づいた「戦略的なトレーニング」の結果だと私は考えます。
今回は、練習時間が限られた社会人アスリートが、いかにして現役時代を凌駕するパフォーマンスを手に入れるか。その秘訣を、実際のセッションでのやり取りを交えてお伝えします。
1. 「筋肉は記憶しかしない」。この記憶を呼び起こしましょう!
社会人になると、学生時代のように毎日グラウンドに立って練習することは難しくなります。練習頻度が減ると、脳と筋肉のレスポンス(反応)はどうしても鈍くなってしまいます。
そこで重要になるのが、「筋肉の記憶を呼び覚ます刺激」です。
筋肉は日々使うことでその使い方を記憶します。練習量が減る社会人こそ、週に1回、2回のウエイトトレーニングで「正しい負荷」をかけることが、失われた練習時間を補う最も効率的な手段になると考えます。体力的な面で実践練習を減らさざるを得ない分、トレーニングで体に「正しい刺激」を入れ続けることが、怪我の予防にも直結します。
2. 技術(スキル)を支えるのは、10発目の「再現性」
ラクロスをはじめとするあらゆる競技において、その基本は技術にあると私は考えます。しかし、どれだけ優れたシュート技術を持っていても、疲労で体がブレてしまえばその技術は発揮できません。
- 1発目のスプリントと、10発目のスプリントの差をなくすこと
- 激しいチェックを受けた後でも、すぐに切り返せる余裕を持つこと
この「余裕」を生み出すのがトレーニングの役割です。重いものをただ持ち上げるのではなく、競技の動きに耐えうる体を作ることが、結果として技術の確率を高めます。
【現場での気づき】
セッション中、ランジ動作で「あと半歩、足を前へ」とアドバイスしました。このわずかな歩幅の差が、骨盤を安定させ、お尻の筋肉(大殿筋)を呼び覚まします。この「形」が身につくことで、試合での切り返し動作が劇的に軽く、鋭く変わるのです。
3. 社会人アスリートへのアドバイス:3つの優先事項
限られた時間で結果を出すために、私たちが現場で大切にしている3つのステップです。
- 脳のブレーキを外し、レスポンスを高める:
マウンテンクライマーやランジなど、動的な種目を取り入れ、脳からの命令が瞬時に筋肉に届くよう神経系を刺激します。 - 練習で使わない筋肉を「補完」する:
実践練習だけでは刺激しきれないインナーマッスルや、切り返しに必要な殿筋群(お尻)をウェイトで強化します。 - フォームの「質」を徹底的に追求する:
重いものを挙げることよりも、ラクロスの動きに繋がる「正しい連動性」を意識します。正しい形で動ければ、疲労の溜まり方は少なくなります。
4. まとめ:技術を信じるために、体を整える
「もう若くないから体力が落ちるのは仕方ない」と諦めるのはまだ早いです。経験に基づいた高い技術(スキル)を持っているベテラン選手こそ、そこに「科学的なフィジカル」が加われば、マスターズ世代でも圧倒的なパフォーマンスを発揮できます。
技術を100%発揮するための「ベース(土台)」を作ること。それが、大好きな競技を長く、誠実な状態で楽しむための唯一の道だと私は考えます。
大好きなスポーツを少しでも長く、そして最高の状態で続けるために。一度自分の体の動かし方を見直してみませんか?
💡 執筆者からのメッセージ
今回のクライアントの成功体験は、私にとっても大きな喜びであり、私にとって貴重な経験になりました。今後もサポートさせていただきます!
もし、競技パフォーマンスを上げたい、怪我を減らしたいとお考えのアスリートの方がいれば、いつでもご相談ください。あなたの「勝ち方」を一緒に作り上げましょう!

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