皆さまこんにちは!
いつも私のブログを読んでいただきありがとうございます😊
今回は、タイトルの通り膝の靭帯と筋肉(大腿四頭筋)について記事にさせていただきました。
膝は、「歩く」「走る」「ジャンプする」など日常生活からスポーツまで様々な動きに関わる重要な関節です。
その膝の安定性と動きを支えるのが「靭帯」と「筋肉(今回は大腿四頭筋)」です。
今回の記事では、膝をつなぐ靭帯の役割と構造、大腿四頭筋の働きについて解説させていただきます。
靭帯とは?
靭帯(ligament)とは、骨と骨をつなぐ紐状の組織で、関節を安定させるためにとても重要です。
膝関節では靭帯が働くことで、関節の過度な動きを制限することで前後左右のグラつきを防ぎ、関節を保護します。
・膝関節には、膝の内側、外側を支える「側副靭帯」
・関節の前後を支える「十字靭帯」
・半月板同士をつなぐ「膝横靭帯」
膝関節を支える主な靭帯
これらの靭帯が膝関節の動きを保護しています。以下にそれぞれの靭帯を詳しくまとめます。
●膝関節の膝の内側、外側を支える靭帯
●内側側副靭帯(MCL)
起始: 大腿骨の内側上顆
停止: 脛骨の内側顆
内側側副靭帯(MCL)は膝関節の内側に存在するため、膝関節の内側を安定させる役割があります。また、この靭帯は内側半月板にも付着しているため、この靭帯を痛めると内側半月板も同時に負傷するケースが多いです。
●外側側副靭帯(LCL)
起始: 大腿骨の外側上顆
停止: 腓骨頭
外側側副靭帯(LCL)は膝関節の外側を安定させる役割があります。

●関節の前後を支える「十字靭帯」
●前十字靭帯(ACL)
起始: 脛骨の前方
停止: 大腿骨の外側顆の内側面
前十字靭帯(ACL)は膝関節の中でも重要な靭帯で、膝関節の前方への動きを抑制します。コンタクトスポーツやジャンプの多いスポーツ(バスケやバレー、サッカーなど)で損傷や、断裂することが多く注意が必要。プレー中にひざ崩れなどが頻繁に起こるようになると、手術の対象になります。
●後十字靭帯(PCL)
起始: 脛骨の後方
停止: 大腿骨の内側顆の外側面
作用: 膝関節の後方への動き(後方すべり)を抑制する

半月板同士をつなぐ「膝横靭帯」
● 膝横靭帯
膝横靭帯は、内側半月板と外側半月板を前方で横方向に連結している靭帯です。
膝の関節内にあり、半月板の安定性を保っています。
膝関節に関わりの深い筋肉〜大腿四頭筋〜
大腿四頭筋とは太腿の前側にある筋肉で4つの筋肉が集まって「大腿四頭筋」となります。
大腿四頭筋は「大腿直筋」「外側広筋」「内側広筋」「中間広筋」から構成されます。

大腿四頭筋の起始と停止
● 大腿直筋
起始:下前腸骨棘(寛骨)
停止:脛骨粗面
●広筋群(外側・内側・中間)
起始:大腿骨
停止:脛骨粗面
すべての筋肉が膝蓋骨を介して膝蓋腱となり、脛骨粗面に付着しています。
大腿四頭筋の主な作用は「膝関節の伸展」です。
ただし、大腿直筋に関しては股関節と膝関節を跨ぐ『二関節筋』で膝関節の伸展のほかに股関節の屈曲も担います。なので、大腿四頭筋は、膝を伸ばす伸展だけでなく、「走る」「蹴る」「立ち上がる」など下半身の多くの動きに関与しています。
まとめ
靭帯は骨と骨をつなぎ、関節の過度な動きを防いでくれます。
膝の内側は「内側側副靱帯」外側は「外側側副靭帯」が支え、前後は「前十字靭帯」と「後十字靭帯」が支えています。
大腿四頭筋は膝関節の伸展(膝関節の伸ばす)する筋肉で、その中でも大腿直筋は股関節の屈曲にも関与します。
膝の安定と動作は、靭帯と筋肉の連携により成り立ちます。それぞれの構造と役割を知って、ケガの予防やリハビリに役立てましょう!
■ 参考文献
竹内修二著『好きになる解剖学2』株式会社講談社、2016年
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