漸進性の原則とは?トレーニング効果を高めるために必要な考え方
皆さまこんにちは!
今回は、トレーニングの原理原則のひとつである「漸進性の原則」について解説します。
トレーニングを継続することは簡単ではありませんよね。私が担当しているクライント様の中にも、「続けさえすれば結果は出るのに…」と悩む方がたくさんいらっしゃいます。私自身も、どうすれば継続しやすいのかを日々考えながら指導しています。
そこで今回は、なぜ継続しなければいけないのか?
続けることで身体にどのような変化が起こるのか?
この点について、私の経験と参考文献をもとにまとめました。
● 漸進性の原則とは?
漸進性の原則とは、
「継続的に体力を向上させるためには、トレーニング負荷を少しずつ増やす必要がある」という考え方です。
引用:競技力向上のためのウエイトトレーニングの考え方 p121 / 著 河森直紀
※「漸進」とは、順を追って少しずつ進むこと(コトバンクより)
● なぜ少しずつ負荷を増やす必要があるのか?
以前の記事で解説した「過負荷の原則」と同様、身体を強くするためには必ず「負荷」が必要になります。
しかし、トレーニングを続けると身体が適応し、同じ負荷では効果が出なくなります。
例:
「週2回、10kgの重りで20回スクワット」
→ 継続するうちに身体が慣れ、「当たり前の負荷」になる
この状態では体力向上は期待できません。
そこで、次のように少しずつ負荷を増やしていく必要があります。
- 週2回 → 週3回に増やす
- 重量10kg → 15kgに増やす
- 20回 → 25回に増やす
このように負荷を徐々に増やすことで、身体の適応が繰り返し起こり、体力向上が継続します。
● 負荷を少しずつ増やす際の考え方
負荷は固定した数値ではなく、重量・回数・頻度・休憩時間など様々な要素で調整できます。
しかし、これらを長期間漸進させ続けることを考えると、最も現実的なのは重量です。
例:
- 回数:10回 → 20回 → 50回 → 100回 → 200回 → 500回 → …(現実的ではない)
- 休憩:60秒 → 40秒 → 30秒 → 10秒 → 0秒(休憩がなくなり危険)
したがって、長期的視点で漸進させ続けることができる負荷は「重量」であると考えます。
● まとめ
- トレーニング効果を高め続けるには「漸進」が必要
- 体力向上に応じて負荷を少しずつ増やす
- 最も現実的に漸進できる負荷要素は「重量」
- 目的を明確にし、継続することが最大の成果につながる
参考文献:競技力向上のためのウエイトトレーニングの考え方 / 著 河森直紀
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は原理原則シリーズ最終回、「反復性の原則」について解説します。
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