大腿骨と筋肉でみる股関節の動き

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【図解でわかる】大腿骨と筋肉でみる股関節の動き|屈曲・伸展・外転・内転を解説!

みなさんこんにちは!
いつもブログを読んでいただきありがとうございます😊

今回は前回に引き続き「股関節」について解説します。
特に今回は大腿骨に注目しながら、股関節に関与する主要な筋肉を整理してみました。

股関節の動きを理解することで、日常動作やトレーニングにも活かすことができます!
ぜひ最後までご覧ください。

股関節の基本的な動きと関与する筋肉たち

股関節の屈曲に関わる筋肉

股関節の屈曲とは、立っている状態から足を上に引き上げる(振り上げる)動きです。
この動きの主動筋は「大腿直筋」と「腸腰筋」です。

筋肉が収縮することで実際に動くのは“骨”です。
股関節では、この大腿骨が重要な役割を果たします。

腸腰筋と大腿直筋

腸腰筋は「胸椎」と「腰椎」から起こり、大腿骨の小転子に付着します。
この筋肉が収縮し、大腿骨を引っ張ることで股関節を屈曲します。

また大腿直筋(大腿四頭筋の一つ)は上前腸骨棘から起こり、脛骨粗面に停止します。
股関節をまたぐ構造をしているため、股関節の屈曲にも関与します。

💡ちなみに、腸腰筋は「大腰筋」と「腸骨筋」の総称です。

腸腰筋と大腿直筋のまとめ

  • 大腰筋
    起始:第12胸椎、第1〜5腰椎の椎体と肋骨突起
    停止:大腿骨小転子
    作用:股関節の屈曲
  • 腸骨筋
    起始:腸骨窩
    停止:大腿骨小転子
    作用:股関節の屈曲
  • 大腿直筋
    起始:上前腸骨棘
    停止:脛骨粗面
    作用:股関節の屈曲・膝関節の伸展

大腿骨の構造と筋肉の付着部

大腿骨は人体で最も長く、かつ太い骨で、歩行・走行などの運動を支える“軸”です。

  • 大腿骨頭:骨盤の寛骨臼にはまり込む球状の部分
  • 大腿骨頚:骨頭と骨体をつなぐ細く長い部分(転倒で骨折しやすい部位)
  • 大腿骨体:頚部より下の長い部分
  • 大転子:大腿骨外側の突起(横向きに寝たときに当たる部分)
  • 小転子:大腿骨内側にある小さな突起

この形状や付着部の位置関係が、筋肉の力を効率的に伝えるための構造となっています。

股関節の外転に関わる筋肉

股関節の外転には「中殿筋」と「小殿筋」が関与します。
これらは股関節の外側にあり、先ほどの“大転子”に付着する筋肉です。

歩行時などに骨盤を水平に保ち、バランスを維持する役割を果たしています。

💡これらの筋肉が働かない場合、「トレンデレンブルグ兆候」と呼ばれる骨盤の傾きが見られます。
片脚立ちで骨盤が傾く人は、専門家に相談してみましょう。

中殿筋と小殿筋のまとめ

  • 中殿筋
    起始:腸骨外側面(腸骨稜)
    停止:大腿骨大転子
    作用:股関節の外転(外旋・内旋の補助)
  • 小殿筋
    起始:腸骨外側面(腸骨稜の下部)
    停止:大腿骨大転子
    作用:股関節の外転(内旋の補助)

股関節の伸展に関わる筋肉:大殿筋

大殿筋はお尻全体を覆う大きく強力な筋肉です。
走る、ジャンプする、階段を上るなどの動作で重要な役割を果たします。
特に「地面を強く蹴る」ような動作では、大殿筋の力が不可欠です。

大殿筋のまとめ

  • 起始:上後腸骨稜、仙骨外側面、仙結節靭帯
  • 停止:大腿骨大殿筋粗面
  • 作用:股関節の伸展・外旋

股関節の内転に関わる筋肉:内転筋群

股関節の「内転」(太ももを体幹側に引き寄せる動き)には、内転筋群が関わります。
これらの筋肉は「外転筋(中殿筋・小殿筋)」と拮抗し、バランスや方向転換の動作で重要な役割を担います。

内転筋群のまとめ

  • 大内転筋
    起始:恥骨下枝、坐骨結節
    停止:大腿骨粗線内側唇、内転筋結節
    作用:股関節の内転、外旋、補助的な伸展
  • 長内転筋
    起始:恥骨結合、恥骨結節
    停止:大腿骨粗線内側唇中部1/3
    作用:股関節の内転
  • 短内転筋
    起始:恥骨下枝下部
    停止:大腿骨粗線内側唇上部1/3
    作用:股関節の内転
  • 薄筋
    起始:恥骨結合
    停止:脛骨内側面
    作用:股関節の内転・屈曲
  • 恥骨筋
    起始:恥骨上枝、恥骨櫛
    停止:大腿骨小転子〜粗線
    作用:股関節の内転・安定化補助

まとめ

股関節の動きは非常に複雑で、多くの筋肉が関与しています。
体幹や下肢の柔軟性が高まることで、パフォーマンス向上やケガの予防にもつながります。

私の経験と考え(私見)

股関節の痛み(運動時の痛み)や大腿部外側の違和感は、関節の異常だと思われがちです。
確かに画像上で骨や軟骨に異常があるケースもありますが、実際の施術現場では、殿筋や大腿四頭筋の硬さ(筋緊張・硬結)が原因で痛みが出ているケースも多く見られます。

施術で筋の硬さを取り除くことで痛みが緩和され、トレーニングを組み合わせることで再発防止にもつながります。

体を守るためにできること

  • 定期的なメンテナンスを受ける
  • 自分に合ったトレーニングを行う
  • ヨガ・ピラティスなどで柔軟性を高める

「痛めない身体」をつくるために、今から少しずつ取り組んでいきましょう!
少しでも参考になれば嬉しいです😄
トレーニングや身体の不調について質問があれば、コメントでぜひ教えてください!

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