「使えない筋肉」は存在しない。目的に合わせて“使えていない”だけ。
皆さま、いつも私のブログをお読みいただきありがとうございます!
今回の記事は、お客様や学生の保護者の方からよくいただく
「このトレーニングでつく筋肉って使えないんでしょ?」
「筋肉が大きくなると動きにくくなりませんか?」
といった疑問にしっかりお答えするために書きました。
もちろん、そのように感じるお気持ちもよくわかります。
そこで今回は、私自身の筋トレと筋肉の考え方をまとめた記事になります。
ぜひ最後までお読みいただければ嬉しいです!
近年広まった「使えない筋肉」という誤解
近年、SNSを中心に「使えない筋肉」という言葉を目にする機会が増えました。
ですが結論から言うと、使えない筋肉は存在しません。
この誤解が広がった背景には、ボディビルのトレーニングと
アスリートのトレーニングが混同され、情報が過剰に流通したことが影響しています。
生理学的には、鍛えた筋肉が「機能しない」ことはありません。
1. なぜ「使えない筋肉」という言葉が広がったのか?
多くの場合、この言葉はイメージだけが独り歩きしてしまっている状態です。
例えば、
・ある動きがやりにくい
・競技のスピードが一時的に落ちた
などの感覚的な変化が、「筋肉が使えない」と誤認されるケースがあります。
ですが、これは体がまだその動きを習得できていないだけであり、
使えない筋肉が身体に存在するわけではありません。
2. 「使えない」のではなく、目的に合った使い方ができていないだけ
人間の身体は、目的や状況に応じて筋肉を使い分けます。
■ ボディメイクの場合
・腕を太くしたい
・腹筋を割りたい
といった明確な目的があり、その筋肉を重点的に鍛えます。
■ 競技パフォーマンスの場合
・飛距離を伸ばしたい
・走るスピードを上げたい
といった競技能力向上のために最適な筋肉を育てます。
つまり、「使える筋肉・使えない筋肉」ではなく「目的に応じて使い方が異なる」だけです。
3. 目的によって体は変わる。出来上がる身体は“結果”である
トレーニングを始める時に最も大切なのは、目的を明確にすることです。
ボディビルダーのような美しい体を目指すのか。
競技におけるパフォーマンスアップを目指すのか。
目的によって鍛えるべき筋肉も、トレーニング方法も変わります。
そして、出来上がる体はその目的の「結果」であり、良い悪いではありません。
4. トレーニングは目的を達成するための手段。目的を見失わないことが大切
トレーニングを続けていく中で、目的を見失ってしまうケースは少なくありません。
例えば、
「球速を上げるために始めたトレーニングなのに、いつの間にか重量を上げることが目的になってしまう」
これは非常によくある現象です。強くなる嬉しさから、重さばかりに意識が向かうのは当然のことです。
ですが本来は、
球速アップのためにトレーニングした結果、重い重量が扱えるようになる
のであって、重さを挙げること自体が目的ではありません。
定期的に目標を見直しながら、自分の目的に沿ったトレーニングが継続できると、
心も身体もより良い方向に成長し続けます。
まとめ:使えない筋肉は存在しない
「使えない筋肉」は多くの情報が混在する現代で生まれた誤解です。
実際には、筋肉は目的に応じて機能し、正しく鍛えれば必ずあなたの役に立つものです。
ぜひ、自分の目的を明確にしながら、楽しく・健康的にトレーニングを続けてくださいね!💪


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